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介護事務の服装は何を着ればいい?現場で浮かない服選びのポイント

2025年5月22日

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介護事務の仕事を始めようと考えている方の中には、「どんな服装で働けばいいの?」「制服はあるの?」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、介護事務として実際に5年間働いてきた経験をもとに、現場で求められる服装のポイントを詳しくご紹介します。

介護事務に制服はある?勤務先によって異なる事情

介護事務の服装は、事業所ごとに大きく異なる場合があります。制服が支給されるところもあれば、私服での勤務が認められているところもあります。それぞれのケースについて知っておくことで、職場選びや準備にも役立ちます。

ユニフォームが支給される場合もある

一部の介護施設や法人では、事務職にも制服が支給されることがあります。大きく分けて2つのタイプがあり、1つはポロシャツやカーディガンなど、現場職員と共通のカジュアルなユニフォームを採用している事業所です。このタイプは、職種の垣根なく一体感を出したいという方針のもと導入されていることが多く、動きやすさや洗濯のしやすさを重視した素材が使われています。

もう1つは、事務職専用の制服が用意されているパターンで、こちらはブラウスやジャケット、スカートやパンツといった、よりフォーマルできちんと感のあるデザインです。外部の来客対応や事務職としての立ち振る舞いを重視する事業所で導入されており、事務職ならではの役割に合わせた服装が求められる傾向があります。

私服勤務OKの事業所も多い

一方で、小規模な訪問介護事業所やデイサービスでは、私服でOKというところも多くあります。制服がないことで自分で服を選ぶ自由度は高まりますが、その分「何を着たらよいのか分からない」という不安を感じる方も多いようです。

私服勤務が認められている場合でも、「清潔感があるか」「利用者さんに不快感を与えないか」が何よりも重視されます。そのうえで、最低限の服装ルールを設けている事業所も少なくありません。たとえば、「パンツスタイルを基本とする」「過度に派手な色は避ける」「ロゴやキャラクターの入った服は控える」といったガイドラインがあり、事前に説明を受けることもあります。これは事業所の雰囲気や理念、利用者層に合わせた配慮の一環として行われています。

初出勤の際には先輩職員の服装を観察して、職場の雰囲気に合ったスタイルを参考にすると安心です。

私服OKといっても、完全な自由ではなく、あくまで「職場にふさわしい装い」が求められる点を忘れないようにしましょう!

清潔感が第一!介護事務の服装で意識したい基本のマナー

服装自由といっても、何を着ても良いわけではありません。介護事務は利用者さんやそのご家族、他職種のスタッフと日常的に関わる仕事です。そのため、第一印象や身だしなみも重要な要素のひとつです。

避けたい服装の例

介護の現場で働くうえでは、避けたほうが良い服装があります。身につける服が不快感を与えたり、業務にそぐわない印象を与えてしまうことのないよう配慮が必要です。

  • 派手な色や柄の服(原色、奇抜なデザイン)
  • ミニスカートやショートパンツなど肌の露出が多い服
  • きつい香水の使用(香りに敏感な高齢者も多いため)
  • ロゴや文字が大きく入ったTシャツ(カジュアルすぎる印象)
  • ダメージジーンズやスウェットなど過度にラフな服装
  • 高すぎるヒールやサンダルなど、動きにくい靴

上記のようなアイテムは、動きにくさだけでなく、信頼感を損ねる要因になることもあるため注意が必要です。

好印象を与える服装の例

一方で、良い印象を与える服装もあります。介護事務は事務職とはいえ、現場の利用者さんやスタッフと関わる場面が多いため、信頼感を与えると同時に、親しみやすさも感じられるような装いを心がけるとよいでしょう。

  • 落ち着いた色味(ネイビー、グレー、ベージュなどのベーシックカラー)
  • シャツやブラウス+パンツスタイル(ストレッチ素材がおすすめ)
  • シンプルなニットやカーディガン(季節に応じて厚みを調整)
  • スニーカーまたはローヒールパンプス(歩きやすさと清潔感を両立)
  • 最低限の装飾で控えめなアクセサリー(派手すぎないことがポイント)

服装に迷ったときは、「自分が利用者さんの家族だったら、このみだしなみの人に誠実に対応してもらえるか?」という視点を持つと、判断しやすくなります。

服装選びのポイントは「動きやすさ」と「きちんと感」

介護事務の仕事はパソコンでの入力や書類整理といったデスクワークが中心ですが、それだけにとどまりません。

必要に応じて現場の介護スタッフと情報共有を行ったり、備品を運ぶなどの軽作業を手伝うこともあります。職場内を移動する機会も意外と多く、動きやすさを考慮した服装が求められます。

動きやすさも重要

デスクワークが中心とはいえ、急に現場に呼ばれて対応することもあります。そのため、動きやすい服装であることは大切です。ストレッチ素材のパンツや、腕まくりしやすい袖の長さもおすすめです。また、物品の持ち運びや資料の整理などで動き回ることもあるため、突っ張らずスムーズに動ける素材やサイズ感を選ぶことがポイントです。

さらに、座ったり立ったりする動作が多いため、膝や腰まわりに負担がかからない柔軟な素材を選ぶのも効果的です。例えば、ウエストがゴム仕様になっているパンツや、ストレッチ性の高いジャージ素材などは、長時間の勤務でも快適さを保てます。

加えて、ポケットの位置や数も重要で、筆記用具やメモ帳を携帯する機会が多い介護事務にとって、機能性の高いデザインは業務効率の向上にもつながります。

きちんと感を忘れずに

来客対応や外部の業者との連絡対応を行うこともあるため、きちんと見えるかは重要なポイントです。

シワが目立つ素材やヨレヨレの服は避けましょう。アイロンをかけたシャツや、洗濯後も形を保ちやすい形状記憶素材などを選ぶと、整った印象を保ちやすくなります。

また、色合いやデザインにも気を配り、派手すぎない落ち着いたトーンを選ぶと、信頼感や清潔感を演出しやすくなります。

季節ごとのおすすめコーディネート

季節によっても快適な服装は変わってきます。

ここでは、私が実際に働いていた際に工夫していた季節ごとの服装をご紹介します!

通年を通して意識していたのは、快適さと清潔感、そして業務に支障をきたさない実用性です。

春や秋におすすめの服装スタイル

春や秋は気温の変化が大きいため、調節しやすい服装が求められます。寒暖差に対応できるアイテムを取り入れつつ、見た目にも清潔感のあるスタイルを心がけましょう。

  • カーディガン+ブラウス+ストレートパンツ
  • 薄手ニット+スラックス
  • スニーカーやバレエシューズ
  • インナーで体温調節(冷えやすい人は七分袖インナーなどを活用)
  • 落ち着いたパステルカラーを取り入れると季節感も演出できます

春や秋は気温の変化が大きい時期なので、脱ぎ着できる羽織ものが活躍します。事務所内はエアコンで肌寒く感じることもあるため、重ね着での調整が重要です。

夏におすすめの快適な服装スタイル

夏は高温多湿な環境の中でも、快適さと清潔感を両立することが大切です。汗対策や冷房による冷え対策など、気候に応じた工夫が求められます。

  • 半袖ポロシャツ+ストレッチパンツ
  • 薄手のブラウス+UVカットカーディガン
  • メッシュ素材の通気性のよいスニーカー
  • 吸汗速乾のインナーを着用して汗ジミ対策
  • 洗濯しやすく、すぐに乾く素材の服を選ぶのがおすすめ

冷房対策に羽織ものは必須です。体が冷えやすい人はひざ掛けを常備している人もいました。

事務所内の温度はデスクワーク中心の職員にとって快適に設定されていることが多いですが、外回りや身体介助などで動き回る現場のスタッフにとっては暑く感じられることもあります。現場の人たちは汗をかいて帰ってくることもあるため、職種ごとの温度感覚の違いに配慮した服装調整が必要です。

冬におすすめのあたたかい服装スタイル

冬は冷え対策が重要な季節です。暖かさを保ちつつ、動きやすさや清潔感にも配慮した服装選びを意識しましょう。

  • セーター+インナーシャツ+あったかパンツ
  • 裏起毛パンツ+ハイネックカットソー
  • 防寒ブーツ(施設に応じてスリッパに履き替え)
  • 暖かい素材のカーディガンやジャケットも便利
  • タイツや裏起毛レギンスで冷え対策も万全に

冬場は事務所内が暖かくても、通勤時との寒暖差に悩まされることが多いです。

脱ぎ着しやすい重ね着スタイルを意識し、冷え対策として腹巻やレッグウォーマーなどを活用していました。

靴や小物も気を抜かないことが大切

服装だけでなく、足元や小物にも気を配ることで、よりプロらしい印象を与えることができます。特に介護事務は、利用者さんやご家族、業者など多様な人との接点があるため、細かな身だしなみの配慮が信頼につながります。

足元やアクセサリーなどの細部は、本人が思っている以上に相手の目に入りやすく、ふとした瞬間に「きちんとしているな」と感じさせる重要なポイントです。

靴は動きやすさと清潔感を重視

足元は意外と目につきやすく、第一印象にも大きく影響するポイントです。安全面と見た目の両方を意識して、適切な靴を選びましょう。

  • かかとのあるスリッポンやパンプス
  • 汚れたスニーカーはNG
  • 靴下やストッキングも破れていないものを
  • ヒールのある靴を履く場合も低めで安定感があるものを
  • 雨の日対策として、滑りにくい素材や防水性のある靴もおすすめ

清潔で整った靴は、それだけで身だしなみの印象がぐっと上がります。床がすべりやすい施設では、安全面にも配慮した靴選びが重要です。

アクセサリーやネイルは控えめに

介護の現場では、アクセサリーやネイルについても職場ごとに細かいルールが設けられていることが多くあります。これは利用者さんとの接触時に怪我や誤解を招かないようにするための安全配慮でもあります。そのため、華美な装飾や長すぎるネイルは避け、身だしなみの一環として控えめにすることが求められます。

  • 派手なピアスやネックレスは避ける
  • ネイルはナチュラルカラー、または控える
  • 髪型も清潔感のあるまとめ髪がおすすめ
  • 指輪やブレスレットは業務中に外すのがベター
  • メイクも派手になりすぎず、ナチュラルな仕上がりが望ましい

事務職とはいえ、介護業界では清潔感と親しみやすさが大切にされます。華美な装飾よりも、さりげない配慮の積み重ねが信頼を築く一歩となります。

自分らしさを出しつつ、相手への配慮も忘れずに

介護事務の服装は、利用者さんやご家族、スタッフに安心感を与えることが大切です。そのうえで、季節に合わせた工夫や自分らしいスタイルを取り入れることで、毎日の仕事もより快適になります。

私も最初は「何を着れば正解かわからない」と悩みましたが、働くうちに「相手に配慮した服装」であればOKだとわかってきました。

服装に迷ったら、まずは「清潔感」「きちんと感」「動きやすさ」の3つを意識して選んでみてください。

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