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介護事務のレセプト作成は難しい?|正確な書き方から請求方法まで解説

2025年6月23日

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「介護事務のレセプト作成は難しい?正確な書き方から請求方法まで解説」のアイキャッチ。女性がパソコンを操作している様子

介護事務や資格取得を目指すあなたへ。この記事では、レセプト業務の基本から介護給付費請求書の書き方、返戻・過誤申立への対処、さらに効率化の工夫までを徹底解説します。

信用される介護事務スタッフとしてのスキルアップの後押しをします!

レセプト作成業務の全体像と必要書類

介護事務におけるレセプト業務は、正確な請求返戻防止のために基本の流れと書類を理解することが重要です。

この章では、レセプト業務の全体像と必要な書類を紹介します。

介護給付費請求書と明細書の役割

レセプト業務では、介護給付費請求書介護給付費明細書の作成が欠かせません。これらの書類は、利用者に提供した介護サービスに対する給付費を国保連に請求するために用います。

書類種別主な記載内容特徴・役割
介護給付費請求書請求金額、サービス提供年月、事業所番号、事業所情報事業所全体の請求総額をまとめた表紙的な書類
介護給付費明細書利用者ごとのサービス内容、提供回数、単位数、加算項目個別サービスの詳細な内訳を記載した証拠書類

これらが正確に作成されていないと、返戻や審査遅延の原因となります。

提出期限(月1~10日)と提出方法

介護給付費請求は、サービス提供月の翌月1日から10日までに国保連へ提出しなくてはなりません。

電子請求(インターネット伝送またはCD-R等の電子媒体)が原則義務化されており、現在ほとんどの事業所がオンライン請求システムと介護請求ソフトを連携して処理しています。

提出期限を過ぎると月遅れ請求となり、給付が1か月以上先延ばしになるため、日々のスケジュール管理が重要です。

国保連への請求・流れ

レセプト業務の流れは、まず介護サービスを提供した実績をもとに介護請求ソフトへ入力し、必要書類を作成後、国保連へ送信します。

送信後は審査が行われ、不備がなければ支払いが確定します。返戻が発生した場合は速やかに修正対応を行い、再提出が求められます。

介護給付費請求書の正しい書き方

請求書の作成は、レセプト業務の中核です。この章では、記入漏れや記載ミスを防ぐために押さえておくべきポイントを解説します。

サービス提供年月・請求日・事業所情報

介護給付費請求書には、まずサービス提供年月を正確に記載します。これは対象となる月の介護サービスを明示するために必要です。

また、事業所番号や所在地、電話番号などの事業所情報はマスターを登録していれば自動反映されますが、変更や登録ミスがないか事前にチェックしておく必要があります。

利用者負担額

利用者の自己負担額を正しく入力することが重要です。利用者の自己負担割合(1割、2割、3割)を正確に把握し、介護保険証で負担割合を確認して入力します。

毎年7月下旬に各市町村から負担割合証が郵送で交付されるため、特にその時期は注意が必要です。

負担割合が変更があった場合は修正しておかないと請求ミスになり、返戻の原因となるだけでなく利用者への請求にも誤りが生じます。

公費負担額

公費負担がある利用者については、適切な公費番号の入力が求められます。

生活保護の場合は福祉事務所から発行される介護券を確認し、難病等の場合は特定疾病医療受給者証(難病手帳)の確認が必要です。また、被爆者手帳をお持ちの方や中国残留邦人等の公費負担についても正確な情報入力が精度向上につながります。

加算の記載方法

加算項目の記載ミスは返戻の主な原因です。加算については算定要件に該当しているかを確認し、該当する加算コードを正しく記載します。

処遇改善加算個別機能訓練加算入浴介助加算など、サービス種別ごとに設定されている加算の要件を正確に把握することが重要です。

加算の算定可否や変更については、管理者にしっかり確認を取りましょう!

返戻・過誤申立の原因と対応策

レセプト業務で最も避けたいのが返戻です。この章では、返戻の主な原因と、過誤申立の手続きについて解説します。

主な返戻原因(記載ミス・台帳不一致など)

返戻の大半は、記載ミスや実績と台帳の不一致に起因します。

たとえば、介護保険番号や生年月日などの基本情報の入力ミスサービス区分や回数が給付管理票と一致していない加算項目が不要な利用者に適用されているなどが典型的です。

事前に実績と給付管理票の突合を徹底し、記載の誤りがないかダブルチェック体制を整えることが重要です。

エラーコードの読み方と修正方法

国保連から返送される返戻通知には、必ず「エラーコード」が記載されています。エラーコードには事業所番号の誤り、加算の適用誤り、利用者情報の不一致など、様々な種類があり、内容を理解すれば迅速な修正が可能です。

多くの介護請求ソフトにはエラーコード一覧が搭載されており、それを参考にして修正することで再提出までの作業時間を短縮できます。

国保連の審査結果が保留になった場合

審査結果が保留になるのは、サービス事業所の給付明細書とケアマネジャーの給付管理票が突合できなかった場合に発生します。主な原因は、ケアマネジャーが給付管理票を提出していない場合や、サービス事業所とケアマネジャーのどちらかの請求内容に誤りがあった場合です。

事業所側に問題がない場合は、翌月にケアマネジャーが正しい給付管理票を提出すれば解決し、サービス事業所は再提出の必要がありません。一方、事業所側にミスがあった場合は、翌月に正しいレセプトを再提出して請求を行います。

保留通知が届いたら、まず自事業所の請求内容を確認し、
必要に応じてケアマネジャーとの連携を図ることが重要です!

過誤申立の手続きと月遅れ請求の注意点

請求後に誤りが発覚した場合には「過誤申立」が必要です。過誤申立書を作成し、誤った請求内容を取消・訂正しますが、提出方法や必要書類は各自治体や国保連によって異なるため、事前に確認が必要です。

また、月遅れ請求とは、通常の請求期限(翌月1日~10日)を過ぎてから行う請求のことです。返戻の修正が期限内に間に合わなかった場合や、利用者の要介護認定結果が間に合わない場合などに発生します。

ミスを防ぐチェック体制と効率化の工夫

レセプト業務の精度を高めるには、人的ミスを防ぐ仕組みと業務効率化の両立が不可欠です。この章では、チェック体制の構築やツールの活用方法を解説します。

ケアマネ・他部門との連携フロー

介護事務だけで完結できないのがレセプト業務の難しさです。給付管理票はケアマネジャーが作成し、サービス実績は現場職員が入力するため、介護事務と他部門の情報連携が欠かせません。

サービス提供実績に変更があった場合は速やかに情報共有してもらい、利用者の加算対象の変更などがあれば事前に確認しておくことで、請求ミスを防ぐことができます。

ダブルチェックや業務マニュアル整備

請求内容の確認は、複数人でのチェックが基本です。一人が入力し、別のスタッフが検算するダブルチェック体制を整えることで、ヒューマンエラーを大幅に減らすことができます。

特に新人や未経験者が多い現場では、業務マニュアルの整備が欠かせません。介護請求ソフトの操作手順や確認すべきポイントをマニュアル化し、入力ルールを統一しておくと、誰が担当しても同じ品質で作業ができるようになります。

請求ソフト・電子カルテ連携による効率化

介護請求ソフトの導入は業務効率化に直結します。実績データを自動で取り込み、加算の計算やエラー表示などもソフトが対応してくれるため、手作業より正確かつ迅速です。

さらに、介護記録システムと連携するソフトであれば、サービス提供記録やケア内容をリアルタイムに反映できるため、入力の手間が大きく軽減されます。

定期的にソフトの更新やマスタ設定の見直しを行うことも、長期的な効率向上に寄与します。

資格取得によるキャリアアップのメリット

介護事務としてレセプト業務に携わる中で、資格の有無がキャリアの幅に大きく関係します。この章では、資格取得がもたらすメリットについて解説します。

介護事務資格の種類と取得方法

介護事務の代表的な資格には、「介護事務管理士」や「介護報酬請求事務技能検定」「介護事務士」などがあります。これらの資格は、レセプト請求に必要な知識や制度理解を体系的に習得できるため、実務未経験でも就職の際に強みとなります。

通信講座在宅受験が可能な試験も多く、働きながらでも取得を目指せる点が魅力です。

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資格取得によるメリット

資格を保有していることで、面接時や昇給査定において評価されやすくなります。

実務経験が浅い場合でも、知識の裏付けがあると判断され、業務の任せ方や待遇に差が出ることも。介護事務資格があることで即戦力として期待される場面が多く、給与交渉の材料にもなります。

資格取得の過程では、制度や加算の基礎知識、請求ルールなどを幅広く学習します。この知識は日々の業務の正確性につながり、現場の信頼を得る大きな要素となります。

難しいレセプト作成を乗り越えるために

介護事務のレセプト業務では、正確さ・効率・連携が重要です!

レセプト請求では「提出期限の厳守」「加算の正しい記載」「エラーコード対応」「過誤申立」など、正確な知識と対応力が求められます。さらに、介護請求ソフトの導入や業務マニュアルの整備により、作業の標準化と効率化を図ることができます。

今後、介護事務として現場で活躍するには、資格取得を通じた知識の強化や、ケアマネジャーとの連携スキルも欠かせません。

地道な確認作業と制度理解が、あなたのスキルアップと職場からの信頼につながるはずです!

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